
勝手に名付けた「谷崎潤一郎まつり」。 先日、 「春琴物語」(1954年京マチ子主演) を観にいきました。
「春琴抄」の世界を映像で楽しむことができました。 途中までは。
チラシには
「大阪の薬種問屋の娘・お琴と、盲目のお琴にただ献身的に尽くす奉公人の佐助。ふたりの異様な関係は、お琴が大火傷を負ったとき、至上の愛の高みまで達する」
なんて書いてありましたが、映画を観ると
「ふたりの異様な関係は、お琴が大火傷を負ったとき、ありきたりの愛情に堕する」
という感じ。 谷崎は
「女は男を犬の如く便利に頤使し、 男は、そんな驕慢な女に犬の如く仕え、尽くすことを、至上の喜びとし、彼女に終生献身する」
そういう「異様な愛」をこそ描きたかったはずなのに、 それでは普通の人は(普通の観客も、普通の監督も)納得しない、ということなんでしょうね。
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