近況報告

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...... 2017年07月08日 の日記 ......
■ 立ち居振る舞い   [ NO. 2017070801-1 ]


先日、寄席を鑑賞いたしました。
愚仙人、寄席の世界には疎いのですが…

夜の部は5時から始まるはずなのに、
なぜか4時45分から落語が始まりました。
しかし、プログラムには、
その噺家の名前は乗っておりません。

どうやら、「前座」という人らしい。

「前座」は、
まだ一人前の落語家ではないので
プログラムに名前が載らない。

お金をとれるほどの芸ではなく、
正式のプログラムが始まる前に
噺を披露するのは
あくまで「修業の為の練習」という
位置づけのようでございます。

その日の前座は、若い女性でした。
前座であっても、落語家ですから、
舞台に上がるときは和服でございました。

彼女は、正式のプログラムが始まりますと、
高座の合間に噺家の座布団を裏返したり、
演者の名前が書かれた札を替えたり。

そういうのも、前座の仕事らしい。

その時の立ち居振る舞いが、
きりりと美しく、
実に見事で、
見惚れてしまいました。

しかも、座布団を裏返すときなど
客席を一瞥するのでございますが
その視線の厳しさがタマランのでございます。

ああ、椅子になって、
この方の体重を支えてみたい
なんて、も〜そ〜


初めは後ろの方の座席で
寄席の演芸を鑑賞しておりましたが、
彼女を間近で見てみたくなり、
演芸と演芸の切れ場に、
一番前の席まで移動しました。

最前列に参りますと、胸の名札が見えます。
「乃ゝ香」と書かれておりました。
家に帰って調べたところ、
「金原亭乃ゝ香」さまだそうでございます。

ほかの演目も楽しめましたが
その日は、乃ゝ香さまの見事な
立ち居振る舞いを拝見できただけでも
木戸銭の元は十分に採れましたな。

噺家を、話芸ではなく、
立ち居振る舞いで評価しますのは
失礼なのでございましょうか?

しかし、乃ゝ香さまの
きりりと見事な立ち居振る舞いには、
「粋」というものを感じさせられます。

そうした「粋」は、落語が表現する世界にも
通じるのではないかと思うのでございます。

金原亭乃ゝ香さま。
陰ながら応援いたしております。



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