
先月下旬、『家畜人ヤプーAgain』という小説が 鉄人社より出版されました。
沼正三の小説『家畜人ヤプー』から、 「イース」「ω熱」などの用語と 「ポーリーン・ジャンセン」「セシル・ジャンセン」「クララ」「瀬部麟(一郎)」といった人物名を 借用し、換骨奪胎した作品。
原作『家畜人ヤプー』を「背徳的・猟奇的・グロテスク な幻想小説」と捉えるならば、 『家畜人ヤプーAgain』は、その背徳性・猟奇性・グロ テスクさを増幅した小説といえるでしょう。
もっとも、愚仙人の場合、『家畜人ヤプー』を読んだと きには、そこに展開される背徳的で猟奇的でグロテスク な描写にドキドキしたものでございますが、 新作『家畜人ヤプーAgain』には、そういうドキドキ感 はございませんでした。
『家畜人ヤプー』で十分ドキドキしたので、 免疫ができて、 『家畜人ヤプーAgain』を呼んでも、今さら…というこ とかもしれませんし、あるいは、愚仙人が年を経た結 果、感受性が鈍くなったせいかもしれませんが。
さて。 マゾヒストにとって、『家畜人ヤプー』は単に 「背徳的・猟奇的・グロテスクな幻想小説」では ございません。
『家畜人ヤプー』は、汚物愛好(ピカチズム)と、 各種「女性上位願望(スクビズム)」(特に「肉体的下 部願望」)をよこいととし、 「白人崇拝思想(アルビニズム)」をたていととして 織りなされたマゾヒズム文学でございます。
では新作『家畜人ヤプーagain』に、 愚仙人のマゾヒズムの感性を刺激するものがあるかと申 しますと…それは皆無でございましたな。
もちろん、マゾヒストも様々なので、 中には、「『家畜人ヤプーAgain』にマゾヒズムを大い に刺激された」という方がいらっしゃっても不思議では ありません。 そんな方の感想もぜひどこかで(「2ちゃんねる」と か?)伺ってみたいものでございます。
もっとも、『家畜人ヤプーAgain』も、 「背徳的・猟奇的・グロテスクな幻想小説」を超えた、 「何か」を表現していて、独 特の感受性の人にはそれがわかるのではないかという気 もいたします。直感だけど。
ただ、愚仙人はそうした感受性に乏しいので、 その「何か」が何であるかはよくわかりません。
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