
『イイ女はドMが9割』 というタイトルの本がございまして。
"キツい感じの女性でも、外見上の「Sっぽさ」は本性ではなく、女性の本質的な性質が「M」である"と主張する信長氏が、いい女を惚れさせるにはどうすればよいのか、多くの男性が知りたいであろうモテる秘密を余すところ無く公開…が売り文句。
著者・信長氏は、新宿・歌舞伎町のホストクラブ「Club Romance」でカリスマホストとして名を馳せる人物なんだそうだから、多分その主張は経験に基づくものなんでしょう。
ただ、ちょっとズルいと思うのは、「いい女」だろうが、そうでなかろうが、女性は一般的に9割がMで、だから当然、「いい女」も9割がM、ということではないでしょうか。
つまり、「いい女」だけが特異的にMが多いというわけではないと思われ、『イイ女はドMが9割』というタイトルはミスリーディングかと思われます。
それと、女性の9割はMだとしても、残り1割はそうではないわけで、"女性の本質的な性質が「M」である"は、チョット言い過ぎでしょうな。
女性にMが多いというのは、本当ではないかと思います。
クラブや、ソレ系のバー(弊サイトの読者なら、どんなクラブやバーを指しているかは自明と思う)でS女(女王様)として働いていらっしゃる女性の中にも、私生活や、他の職場ではM女だというケースが少なくないようです。
女王様が、あまり仲のよくない女王様のことを、
「あの人、ホントはMなのよ」
なんて陰でおっしゃるのは、時折見かける光景でございます。
好いてもいない男性に対しては、平気でS女として振る舞えても、惚れた男性に対してはM女になってしまうんでしょうね。
だから、S男性は、S女を名乗る女性に、願望も籠めて
「S女とか言ってるけど、ホントはMなんでしょ?」
なんて聞いたりするんでしょうな。
誤解を避けるために申し添えますが、愚仙人、「S女を名乗る女性」の全てが本当はMだ、なんて申してはいませんよ。 「S女を名乗る女性」の中に、本当にサディストの方も少なくないのは、当然でございます。
さて、いささか脱線しましたが、歌舞伎町のホストが経験上知り得たように、女性の多くがMだとすれば、
"「男女平等」と、頭ではわかっていても、女性が、男尊女卑的なメンタリティーを抱いてしまうのは、一体なぜか?"
という、酒井順子さんの『男尊女子』が提起した問題の、答の一つは、「女性の多くがマゾだから」ということに求められるではないかと思われます。
マゾヒズムとは、魅力ある異性に支配されたい、所有されたいと願う性的志向でございます。
『男尊女子』の「6 主人」には 「結婚した女性の中に、夫を「主人」と呼ぶ時、嬉しそう&誇らしそうな人たち」が登場します。
また、「7 夫婦別姓」には 「結婚して、夫の姓に変わることが女の幸せと感じる人たちがいる」ことが報告されています。
これらの現象には
「愛する男性を『主人』と仰ぎ見て支配されたい」
「愛する男性に所有され、同じ姓で呼ばれたい」
という、女性のマゾヒズムが流れているのではありますまいか。
(つづく)
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