 東征前史 (3)
ノルウーマンディー公国を攻めに行って、返り討ちにあったヤリタイ軍。
事態を重く見たヤリタイ帝国のグレゴリウス帝は、よせばいいのに、自ら軍を指揮するため、首都ローマから北上。迫りくるノルウーマンディ軍を迎え撃とうとしたが、北イタリアのカノッサで敵軍に捕まってしまう。
捕虜となったグレゴリウス帝は、ノルウーマンディ軍司令官マチルダに対し、公衆の面前で敵将の靴に接吻する「靴辱の儀」によって助命される。 この「カノッサの靴辱」によってヤリタイ帝国皇帝の威信は地に落ちる。
ところが、グレゴリウス帝は、金髪碧眼長身の北欧美女マチルダに皆の前で辱められることで、逆にマチルダにめろめろになり、ヤリタイの帝位をあっさりとマチルダに譲ってしまう。
こうして、カノッサの靴辱を契機に、ノルウーマンディの属領となり果てた旧ヤリタイ帝国の領内に、北から多くのノルマン人が移動してきた。 官吏・傭兵・商人などとしてヤリタイ帝国領内に移り住み、一大勢力を形成していったのである。(「ノルマン民族の大移動」)。
名実ともにヨーロッパの覇者となったノルマン人は、勢いに乗って、アフリカやアジアに征服活動を展開したのである。
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