
「女は、愛していない男にはいくらでも厚かましくなれる」 …随分前に、雑誌で読んだ言葉でございます。
なるほど、そうだなあ、と思うことが何度かありました。
愚仙人を脳内に宿すR氏。普段は、「ドけち」をもって任じるのですが女性から希望されますと、
「自分なら希望に応えてくれるだろうと見込んで、申し出ていらっしゃるのだから、その期待を裏切ったら、きっと寂しい想いをなさるに違いない。それは気の毒だなあ」
という想いから、お申し出をお断りするのが忍びなく、大抵はご希望に沿うようにしています。
まあ、女性に対して見栄っぱりなんでしょうね。
とはいえ、懐具合を気になさらない態度があまりに露骨だと
「自分は愛されてはいないんだなあ」
と自覚され、心の中を風が吹き抜けるような気分になることもございます。
もっとも、相手が、特別の好意を抱いている女性となると、話は全く別です。
「この方に喜んでいただけて嬉しい」
という気持ちが強く働くのでございます。
「こんなことで喜んでいただけるとは、 なんと嬉しく、有り難く、勿体ないことであろうか。
もっともっと、お金を使わせてくださいね。 お金を貯めているのは、こういう時に使うためなんですから」
なんて、普段のドけち虫が吹っ飛んで、頗る寛大で気前のよい気分となるのでありました。
(つづく)
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